2005年9月21日、第163回国会が召集されました。国会は、一月中旬に召集される通常国会と呼ばれる常会、総選挙の日から30日以内に召集される特別会、内閣の必要等に基づき召集される臨時会の3通りがあり、常会、特別会、臨時会を問わず、会期ごとに順次回数を追って第何回国会と呼んでいます。今回は、昭和22年(1947年)5月22日に召集された第一回国会から数えて163回目の国会です。
9月21日の本会議では、正副議長が選任された後、首班指名が行われ、三度小泉純一郎自民党総裁が、内閣総理大臣に指名されました。21日に続く、26日の本会議では小泉首相が、施政方針演説を行い、今国会での郵政民営化6法案の成立、更なる構造改革を推進してゆく強い姿勢を示した。特に、公務員の削減、公務員人件費の削減、議員年金の廃止、特別会計の見直し、その一貫である道路特定財源の見直しに言及したことは、官の構造改革を進めようという政府の強い意志を国民にアピールしたと思う。また、年金問題については、両院協議会における与野党間での協議を、年金議論を避ける民主党に促したことは大いに評価できる。28日には、小泉首相の施政方針演説を踏まえ、代表質問が行われた。
前原誠司民主党代表は、総選挙での敗北から、政府・与党の方針に反対だけする野党ではなく、対案を常に提示する野党となることを宣言した。この点は、私も評価したが、後の質問内容は、政府・与党の方針に関する批判で、民主党の対案を提示することは無かったのは残念に思えた。特に、30日に行われた予算委員会における質疑でも繰り返し指摘していたが、総選挙における自民党のマニフェストの中で、サラリーマン増税は行わないと記載したことについて、来年度に行われる見込みの定率減税の残り1/2の廃止について、これは公約違反であるとの論調は、菅直人元代表を彷彿させるようだった。何故なら、既に、定率減税の廃止は、平成17年度に行われた定率減税を半減する税制改正を行う際に、説明をされている内容であり、多くの国民がその点、まだまだ不満ではあるも、理解している点だからです。自民党がマニフェストの中で言っているサラリーマン増税は、政府税制調査会が挙げた配偶者控除の廃止や、見做し経費の削減であることは分かることで、定率減税の残り1/2の廃止を恰も公約違反の様に取り上げるのは「批判のための批判」でしかない。むしろ、前原代表が踏み込んで発言した「公務員制度改革のひとつの柱として、労働三権(スト権外)を付与して、身分保障を外せ」といった公務員制度改革について前向きな議論を進めるべきである。小泉首相は、高止まりしている公務員の人件費を削減するために、予算委員会で人事院が行っている公務員人件費を考える上での、民間との比較について、「中堅企業以上を対象に、全国一律で行っている比較方法を、零細企業も含め、地域毎に比較を行うことに変えるよう検討を指示した」といった内容を、与野党間で議論し、進めることが重要だと考える。また、道路特定財源についても、一般税源化するのか?軽減するのか?他の目的税に変えるのか等、見直しの方向を速やかに検討することがより重要だと考えます。
施政方針演説、代表質問、予算委員会の1日目の議論を踏まえ思うことは、与野党共に、日本が進めなければいけない直近の課題は、財政再建、財政の効率化であるとの認識を共有していることです。公務員の削減、公務員人件費の削減、議員年金の廃止、特別会計の見直し、その一貫である道路特定財源の見直し、社会保障制度の抜本的見直し、全て財政再建、財政の効率化に結びつく問題です。与野党が社会保障や憲法など垣根を越えて、互いに法案を出し合い、これらの問題について、前向きな議論を行い、改革を進めることで、私は、明日の日本の未来を切り開く第一歩を踏み出すことが出来ると信じております。与党の一員として、この点をしっかり推進してゆくことをお約束したい。与謝野自民党政調会長が、予算委員会で10月20日前後を目処に、自民党としての財政再建に対する考え方をまとめて、中間報告として発表したいとの発言がありましたが、私も議論に積極的に参加してゆく所存です。
最後に、第163回国会では、財務金融委員会のメンバーに選任され、財政、金融の問題について専門的に議論を行ってゆくこと、特に懸案だった不良債権処理の目途もつき、今後の景気押し上げにも大きく影響する銀行法の改正について、今国会で携わってゆくことになりました。国会議員として、初めての仕事ですが、私が15年間金融機関で経験して来た知識を役立たせる場であり、更なる勉強を積み、自分の経験を生かしたいと望んでおります。また、私の政治活動の原点であります、朝の駅頭での演説は、国会期間中も続けており、皆様にこうした国会を通しての問題点、私の考えを語らせて頂きます。
石原ひろたかは、いよいよ国政の場で働かせて頂くことを、皆様から与えて頂きました。皆様からの、一層のご指導、ご支援をお願い申し上げ、10月のご報告とさせて頂きます。
平成17年10月 石原ひろたか